高知県産の食材でタイ料理!「KOCHI FOOD FESTIVAL in Bangkok 2016」 - mediator

Blog 高知県産の食材でタイ料理!「KOCHI FOOD FESTIVAL in Bangkok 2016」

2016年03月31日 (木)

イベント
高知県産の食材でタイ料理!「KOCHI FOOD FESTIVAL in Bangkok 2016」のメイン画像

高知県の食材でタイ料理を。フリーアナウンサー福留功男さんが繋いだ、日本とタイの架け橋。

2016年3月23日(木)、バンコクのタイ料理レストラン「Siam wisdom」で高知県主催の高知県産食材PRイベント「KOCHI FOOD FESTIVAL in Bangkok 2016」が行われました。約40名の飲食業界関係者がご来場され、高知県産食材を使用したタイ料理をご賞味されました。

このイベントの開催にあたり、高知県と私たちMediatorの最初の架け橋となったのが、日本人であればご存知の方も多い、フリーアナウンサーでありTV番組の司会などでご活躍されている福留功男さんです。実は福留さんのご出身は高知県。お仕事などで50年来のご縁をお持ちのタイで高知県のPR活動をご検討されていたところ、Mediatorにお声をかけていただきました。

福留功男さん(左)。タイとは50年来のご縁をお持ちのタイ通です。

今回のイベントで大きなテーマとなったのが、高知県食材を使用したタイ料理のご提供です。和食店が2,400店舗を超えるバンコクですが、あえて和食ではなく地元のタイ料理に挑戦することで、タイの人たちにもっと高知県の食材を食べてもらいたい、高知県の事をもっと知ってもらいたいという想いがありました。高知県は、海と山、豊かな自然に囲まれた食の宝庫です。日本全国の宿泊旅行者を対象とした「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」ランキングでは、5年連続で全国第1位に選ばれているほど食べ物がおいしい県なのです。この”おいしい高知県”の魅力をタイの人たちへ知ってもらう挑戦が始まりました。

最高の食材と最高のシェフをマッチング。最高のおもてなしができるまで。

今回のイベントでは、Mediatorがイベント全体のコーディネートを担当させていただきました。2015年の夏頃よりご相談をいただき、2016年初めより準備を開始。約3ケ月でのイベント実施となりました。「KOCHI FOOD FESTIVAL in Bangkok 2016」開催までの取り組みを少しご紹介したいと思います。

会場となるレストランの選定と交渉

今回のイベントのテーマが「高知県産食材でタイ料理を作る」という事で、食材を活かしたフュージョン料理の開発にご協力いただけるレストランを探しました。また、高知県と言えば外すことのできない鰹のタタキ。こちらは、炎のあがる藁焼きのパフォーマンスが可能な屋外スペースを必要としました。いくつかの候補の中から、オーナー、シェフ共に今回のイベントに非常に協力的だった「Siam wisdom」に決定。「Siam wisdom」は、築100年近いタイの伝統的な家屋を改装した落ちつた佇まいの名店です。

高知県 × タイ!フュージョン料理の開発

タイで販路拡大を目指す高知県食材をピックアップし、経験豊富なシェフのアーノン・ワォングサラ(Arnon Wongsala)さんと協力してメニュー開発に入りました。打ち合わせの後、計2回の試食会を実施し、初回はMediatorのタイ人、日本人スタッフによりレストラン側と調整。2回目は高知県の皆さん、そして福留功男さんもご参加されての最終調整の試食会となりました。味が濃くスパイスも効いたタイ料理に高知県の食材が合うかどうか…特に味と香りが命の柚子を使った料理は相談を繰り返しました。不安と期待の中での最終調整の試食会でしたが、食後の皆さんの笑顔を見て、シェフのアーノンさんもMediatorのスタッフも安堵の瞬間となりました。今回は食材の輸入についてもMediatorが手配させていただきました。

シェフのアーノンさん(左)。相談をするSiam wisdomオーナーさんとMediatorスタッフ(右)。

ご招待するお客さまの選定とアテンド

今回のイベントの目的はBtoBとなり、お呼びするお客さまは、飲食・食品関連業界に携わる方となります。飲食店関係の方、スーパーなどの小売店バイヤー、またメディアの方などおよそ40名の方に対してご招待のご案内をお送りしました。また、イベント前日には、ご参加予定の皆さまへリマインドのお電話も行います。高知県の魅力ある食材の数々ですがタイではあまり馴染みのない食材も多くあります。これらの魅力をご理解いただき、タイの市場へと流すことが目的です。

鰹の藁焼きセットの手配、販促ツールの作成

今回のイベント最大の見どころは鰹のタタキの藁焼きパフォーマンスです。地元高知県で使われる藁焼き道具(ドラム缶にサスと呼ばれる焼き道具)の仕様を教えていただきタイにて制作しました。また、メニューや食材の説明POPには、タイ語、日本語、英語の表記が必要です。あまり馴染みのない地域や食材をどう伝えていくか…日本語原文の直訳では無い、伝わるタイ語翻訳に工夫を凝らします。

タイで高知の熱い夜!(イベント当日)

いよいよイベント当日です。

当日のスケジュール

18:00 受付開始
19:00 開会のあいさつ
19:20 鰹の藁焼きパフォーマンス
19:30 賞味会
21:30 閉会のあいさつ(記念撮影、お土産のお渡し)

高知県×タイ料理 メニュー

01. ご飯せんべいに乗せた、鶏肉を包んだピクルスキャベツ ※高知県食材未使用
02. 甘ずっぱいソースでいただくタイハーブ包み ※高知県食材未使用
03. 土佐文旦のスパイシーサラダ
04. ゆずの風味を効かせた米麺揚げ
05. カツオのタイ風カルパッチョ
06. 切り干し大根とカニの身を包んだ薄揚げナン
07. シャキシャキみょうがとエビのスパイシーサラダ
08. ゆずシャーベット
09. 青海苔の風味が広がる豚団子のやさしいスープ
10. 本場高知のかつおのたたき
11. 山椒がピリッとアクセント 一口蒸し貝
12. 山椒を使ったチキン炒め
13. ゆずが香るタイ風焼きそば
14. ココナツアイスとココナツミルクの中にゆずが香る小さい餅団子
お飲み物:シンハービール、司牡丹の「山柚子搾り」、酔鯨 純米吟醸 吟麗、司牡丹純米「船中八策」

当日の流れを写真と共にご紹介します。

レストラン入口には「KOCHI FOOD FESTIVAL in Bangkok 2016」の看板を掲示。

この日のために渡タイいただいた高知県中土佐町で田中鮮魚店を営む田中さん(右)と打ち合わせを行うMediator代表のガンタトーン(左)。今回は司会進行も行います。

お名刺をいただいて受付。日本語とタイ語でご案内します。

受付を済まされたお客さまには、柚子のお酒を使ったウェルカムドリンクをご提供。

開会のごあいさつでは、高知県の魅力が詰まった動画(タイ語字幕付)をご覧いただきました。

場所を外に移して鰹の藁焼きがスタートです!田中さんが無駄のない手さばきで鰹をさばき、豪快に燃える炎の中で鰹を炙っていきます。

いよいよ賞味会です!日本語、タイ語それぞれのメニュー表をお渡し、一品ずつお料理の説明をしながらご提供。皆さま真剣に食材の説明を読まれていました。携帯でお写真を撮られる方も。

切り干し大根とカニの身を包んだ薄揚げナン

シャキシャキみょうがとエビのスパイシーサラダ

ゆずシャーベット。こちらは今日のために「AMPERSAND BOUTIQUE」に特別に作っていただいたシャーベットです。オーナーのサスィウィモン・ペットナムスィンさん(上写真中央の女性)は、様々な食材を使ってシャーベットを作っています。

青海苔の風味が広がる豚団子のやさしいスープ

本場高知のかつおのたたき

山椒がピリッとアクセント 一口蒸し貝

ゆずが香るタイ風焼きそば

ココナツアイスとココナツミルクの中にゆずが香る小さい餅団子

シェフのアーノンさん。今回のチャレンジをとても楽しんでいただいたご様子で我々も嬉しく思います。

食後にはアンケートを実施しました。

お帰りの際には高知県のお土産をお渡ししました。中には、よさこい祭りで使われる鳴子などが入っています。

最初の第一歩を踏み出した高知県のタイ進出。

お客さまの笑顔を見ることができた安堵感と今後の期待感に胸が膨らみつつ幕を閉じた「KOCHI FOOD FESTIVAL in Bangkok 2016」。高知県の挑戦はまだ始まったばかりです。海外販路開拓には、イベントなどをきっかけに繋がった細い糸を、粘り強く、継続的に手繰り寄せる活動がとても大切です。物理的に離れた土地で、言葉、文化の違いに苦戦を強いられることは多々あります。ですが、諦めない強い想いや情熱は国境を越えて伝わっていくと私たちは信じています。高知県とタイの人の心がより多く深く繋がる日を目指して、今後の高知県の活動に期待が高まりますね!

ご招待した皆さまで記念撮影。

高知県の皆さん、Mediatorスタッフで記念撮影。

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執筆 mediator

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