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2019.5.29

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ジャック・マー氏率いるアリババ勢、来タイ

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2018年4月19日(木)、バンコク・マリオット・マーキス・クイーンズパークにて、タイ工業省と中国のアリババ(阿里巴巴集団|Alibaba Group Holding Limited)との、IT関連分野での連携強化を目的としたMOU(Memorandum of Understanding|覚書)の調印式が行われました。

このMOU調印式のために来タイしたアリババの関係者はおよそ40名、中国から来たメディアは20社以上、タイ側のメディアも合わせるとゆうに100社を超え、その注目度の高さと中国勢の勢いに圧倒される調印式となりました。

mediatorは、ソンクラン休暇返上でこの調印式のイベントオーガナイザーを務めました。

突然の電話

2018年4月9日(月)、タイの人々が1年で最も楽しみにしているソンクラン休暇まで、残すところ数字というある日、突然その電話は鳴りました。相手はタイ工業省。電話の要件は、10日後に迫ったアリババとのMOU調印式について、イベントオーガナイザーをmediatorに依頼したいとのことでした。

開催までわずか10日、さらに間にソンクラン休暇を挟むという準備期間の短さ、そして何よりmediator本来のミッションである「日本とタイをつなぐ」とは異なる仕事に一同戸惑いを感じましたが、この依頼はタイ工業省がmediatorの仕事ぶりを認めた証?!mediatorにしかできない仕事があるなら、挑戦しないわけにはいきません。

こうして、ソンクラン休暇も返上で、「タイと中国をつなぐ」一大イベント開催に臨みました。

まずは冷静に準備事項をリストアップ

会場の図面を入手してレイアウトを確認。必要な人員や備品、司会台本等の手配を進めます。今回、いつもの業務と大きく異なったのは言語です。関係者間でのやりとりはタイ語 – 英語。通常LINEで行う情報のやり取りは、アリババが運営する中国のアプリケーションを利用することになりました。

気がかりだったのは、ステージに設置するバックドロップなどの制作物です。デザインはmediatorが担当するものの、形にするのは外部の施工業者。もちろん施工業者もソンクラン休暇があり、制作物を確実に開催日に間に合わせるため、いつも以上に念入りなスケジュール調整を行いました。

ギリギリ間に合ったリハーサル

前代未聞の急ピッチで進めた準備も、会場設営が完了したのは調印式前日の夜。参加者を迎える準備が整ったことに一安心する余裕もなく、調印式のリハーサルを行いました。タイと中国、双方の担当者も参加し、当日の式進行は入念に行われました。

調印式当日

アリババ創業者であるジャック・マー氏は、調印式の午前中にタイ首相府を訪れ、プラユット首相と会談。その後、MOU調印式の会場である、バンコク・マリオット・マーキス・クイーンズパークに移動し、タイのソムキット副首相含む政府関係者で昼食会を行いました。昼食会場に現れたジャック・マー氏のどこか照れくさそうな笑顔は、世界的大企業を一代で築いたとは思えぬ柔らかさを感じました。

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まとめ

この調印式後、中国ではタイのドリアンが1分間で8万個も売れたとか。タイ政府も中国の資本力や消費力に期待感を隠せずにはいられません。今回のMOU締結は、タイと中国、両国の関係性の深さを示す意味で象徴的なイベントとなったことは間違いありません。

中国企業のタイ進出の勢いは誰もが認めざるを得ないところでしょう。中国企業に押され、タイにおける日系企業の存在感が低下することを懸念する人もいます。中国企業のフットワークの軽さや決断の早さなど、日系企業が学ぶべき点も多くあります。しかし、長い月日をかけてタイと共に歩んできた日系企業に対して、タイの人々は今も変わらず強い信頼感を持っています。タイの社会に寄り添ってきた日系企業には、まだまだ期待されることも大きいことを忘れてはいけません。

私たちmediatorも、こうした国と国をつなぐ仕事に携われたことは大きな経験であり、自信につながりました。この経験を糧に、「日本とタイをつなぐ」活動をますます加速させていきたいと思います。